前回のMUSEのライブレポで「UKづいている」とか書いておきながら、今月締めのライブは
CONVERGEです。こんな節操無いから金が無くなるんですね、うん。
そんなわけで、2年前にDOJOで観て以来のコンヴァージ。常に人間の限界を超えたかの
ようなライブを繰り広げている彼らのこと、今回もとんでもないものを見せてくれると思って
ライブに臨んだのですが・・・以下、いつも通りライブレポ。今回ツアーに帯同したENVY、
Planes Mistaken For Stars(あと、自分が見た公演のみDRUMKAN)のライブも合わせて
レポします。
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文責・某アルバイト)
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DRUMKAN
ここのブログでも書いている通り、彼らのイベントを観に行った事があるので、彼らのライブ
を観るのはこれで何と3回目だったりする。音楽のジャンルは違えど、熱いエモーションを
放射してくれた。今まで観た中では一番音のバランスも良かったんじゃないかと思います。
ドラムの機材トラブルがあって少し中断もあったけど、ボーカルSatoshi氏の人間味溢れる
漫談(笑)でその場は乗り切った。それにしても、実際にアルバムを聴いた事が無いのに
曲を結構覚えてしまったなあ。そりゃあ3回も観てればね。
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Planes Mistaken For Stars
元々はエモ専門レーベルDEEP ELMに所属していて、激情のスタイルを披露していた
彼ら。現在はABACAUSと契約、かなりプログレッシブなロックを展開しているということ
で、今回のライブは激情と複雑な音世界が入り乱れた独自のサウンドを叩き付けた。
マストドン的な匂いも感じられ、あまり多くの人に受け入れられる音ではないのも事実
だとは思うけど、人間力の凄さに圧倒させられた。国内盤もリリースされたことだし、
今後日本での知名度も上がることだろう。
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ENVY
今や日本よりも世界での知名度の方が高いのではないかと思われる彼らのライブは、
とにかく凄いってことで評判だったのを知っていたので、ここでようやく観る事ができて
まずは感謝。で、実際にその評判通り・・・否、それ以上のモノを観る事ができた。
今の彼らはよりポストロック、音響的世界に接近していることがよく解る空間的な音と、
臨界点を突破した激情と轟音へと行き来する様はまさに圧巻。悲壮なまでの絶叫、
美しくも悲しい叙情パート、ドラマティックなアルペジオ・・・こう言ったら語弊があるかも
しれないけど、彼らの事を未だに「え、ハードコアでしょ?」などと思っている方々にこそ
聴いてもらいたい。特にシガーロスやモグワイ、65DAYSOFSTATIC等耽美性の強い
ポストロック的な音が好きな方々、絶対にチェックするべき。一部の人にのみ知られる
ってだけじゃもったいなさ過ぎますよ、彼らは。
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CONVERGE
今回のハコは、いつだったか
SLEEPERのライブを観て以来だったりする。頑張っても200人
くらいしか入らないと思うんですけどね。ここでCONVERGEです。しかもツアー最終日。
もちろん観客はぎゅうぎゅう詰めで、ある程度の覚悟はしていたのですが・・・甘かった。
ライブはカート(ギターリストにしてこの界隈で最も重要なプロデューサーの1人)が1人で
登場、
「YOU FAIL ME」("Plagues"の間違い)の重すぎなリフを弾き始めてのスタート。徐々に
メンバー が集い始め、最後にジェイコブ(vo)が登場した瞬間に観客の盛り上がりはリミッター解除
されてしまった。そのまま続けて「
NO HEROES」を発射!!! 一気にモッシュピット が発生、端で観て
いた自分もその勢いに引きずられていく。ジェイクは真摯に曲を 紹介し、日本に来られた事を
感謝し、パンク/ハードコアへのリスペクトを口にしていた。
セットリストはベスト的選曲だったと思う。観客の反応もいちいち凄まじく、27のヒッキーに
は正直体が追いつかない面もあったんですが(笑)、それでもどうにか頑張りました。
「
FORSAKEN」とかもやってたかなあ・・・頭真っ白でイマイチ覚えてない面あったりする
けど、何を演奏されてもモッシュダイブモッシュダイブで、もー何が何やら。
何度も両腕を広げて何かを受け止めているかのように見えたジェイクの姿、もはや芸術的
なギターワークのカート、あくまでメタル/ハードコア小僧のネイト、神業級のドラムスに
身震いさせられたベン・・・もう何度も書くけど、いつもながらなんだけど、USインディー界の
底力は凄すぎる。これを毎日毎日続けているわけなのだから・・・本当に凄い。
本編終了後も拍手は鳴り止まず、予想はしてなかったアンコールにも応えてくれた。
まずはカバー曲を(何をやったかは知識不足で解らず)披露、そして観客もうるさいほど
に・・・まあ自分もひたすら叫んでたけど・・・求めていた楽曲を最後の最後で披露!!!
もちろん大名曲「
THE SADDEST DAY」である。あの印象的なイントロが鳴らされた瞬間
に、フロアのカオスぶりは最高潮、臨界点突破。マジで立っていられないくらいだった。
演奏終了後はジェイクは何度も何度も観客と握手を交わし、ネイトはベンを担ぎ上げて
ガッツポーズ。ガキです。考えてみると、もうベテランだけどまだ自分と同世代くらいなん
だよなあ、彼らって。うん、最高っす!!!!
そんな感じで、ジャパンツアーラストを飾るに相応しいライブだったと思う。今後彼らが
どんな方向に向かっていくのかは解らないし、今までも決してスマートに変化していった
わけでもない。それでもCONVERGEは攻め続けるのだろう。そこに広がるのは前人未到
とも思える世界。早くその世界を見てみたい、と今から思わずにはいられないですね。
(
文責・某アルバイト)