
皆さん、エモは好きですか?というより、エモって何なのでしょうか。 色々説明することは
できるでしょう。パンク/ハードコア界から派生した音楽、エモーショナル・コアの略、
今はトレンドになってしまったジャンル・・・はっきり言って、これほど曖昧なジャンルも
珍しい。ただ、本当にエモ好きになってしまうと、その個人の感覚で、これはエモだ!
とか思うようになってしまう傾向にあるようです(自分も)。で、その感覚は真正エモ好き
同士にしか理解できないという偏屈さ(笑)。スクリーモ以降のエモを、エモだと思わない
方々もいっぱいいるでしょうし、そういう人がエモだと思うエモなんか知らん、という
若い方々もいっぱいいる。個人的にそんな事は些細なことだと思っているし、むしろ
ジャンルにとらわれる必要があるのは、語彙の貧弱な音楽評論家とCD屋だけでいい
んじゃないかと思う。
が。それでも、やっぱり真正エモ好きとして、「ああエモだなあ」と思う瞬間は多々ある。
前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはようやくサマソニで来日も決まった、
TAKING BACK SUNDAYです。
本国ではビルボードの年間チャートにランクインしてしまうほどの、カリスマ的人気を
誇る彼ら。日本での知名度は正直絶望的ですが、サーズデイやユーズドと共に
「スクリーモ」の名を知らしめただけでなく、今やUSインディー/エモ業界(今はメジャーに
移籍しましたが)の裏番長として確固たる地位を築いているのです。
彼らのカリスマぶりを示すエピソード・・・というか証言の一つに、エピタフの若手人気
バンド、マッチブック・ロマンスのボーカルが某雑誌にてこう語っていたのですよ。
「
僕たちがやっているような音楽のシーンは、テイキング~が頂点にいる」
そういえばマイケミのジェラルドも、テイキング~のセカンドアルバムを、04年の
ベストに挙げてましたね。それほどまでに人気の高い彼らが何故今まで日本に来日する
ことがなかったのかは、まあ諸事情があるのでしょう。
じゃあ、何故に彼らがこのような人気を誇っているのか?何だかんだで、彼らはたったの
2枚しかアルバムを出してないし、スクリーモの先駆けとはいっても、元々はサーズデイの
弟分的な存在としてデビューしたのを記憶している。そんな彼らの音楽性は、個人的には
同系統のどのバンドよりも「エモ」なのだ。感情のままに歌うツイン・ボーカル。青過ぎる
疾走サウンド。青過ぎる歌詞・・・どれもがエモ。そして、何より彼らの音楽は正直だ。
1stアルバム「
TELL ALL YOUR FRIENDS」も、メンバー交代を経たセカンドアルバム、
「
WHERE YOU WANT TO BE」も、とにかく青く切ない。それだけと言ってしまえば
それだけなのだが、その青さの純度の高さ。それが凄い。長身のボーカル、アダムは
決して上手いボーカリストではないのだけど、エモっ子の魂を揺さぶる何かがある。
LIVE映像を観る限り、観客の大合唱率がハンパじゃない(エモ系は大抵合唱率が凄いの
だけど)。歌いたくなるメロディーが、彼らにはある。今月にはメジャーデビュー作となる、
サードアルバム「
LOUDER NOW」がリリースされるので、まだ彼らを知らない方々は
是非チェックしてみて欲しい。そして、サマソニでの初来日で大合唱すべし!というか
自分は歌いまくる気満々!!
あ、公式サイトは
こちらです!

マイケミのジェラルドと。
(
文責・某アルバイト)